ドクターヘリ
テレビドラマで取り上げられ、一躍注目を浴びることになったドクターヘリ。
「救急車のヘリコプター版」と誤解されがちだが、「ドクター」の名が指すとおり、ヘリコプターに医師や看護師を同乗させ、重篤な患者が発生した場所から初期治療を開始できるという画期的な救急医療を実現する。この現場での初期治療に加え、医療機関への搬送中にも治療を継続することにより、患者の救命率の向上が図れる。
また、ヘリコプターによる移動スピードは救急車の比ではなく、現場への到着、医療機関への搬送の時間を大幅に短縮できるのもメリットの一つだ。ドクターヘリをいち早く導入したドイツでは、国内各地に70機以上の配備が済んでおり、どこからの要請でも15分以内に到着できるという。これにより交通事故の死者数が1/3に減少するなど、目に見えた効果を挙げている。
特に救急専門の医師・医療機関に乏しい僻地・離島の医療にとっては救世主とも呼べるこのドクターヘリだが、問題も多々ある。ヘリコプターには広い着陸場所が必要だが、山岳地帯が多い日本の地形では限りがある。また、現行法では夜間の離発着ができないことや、ヘリコプター1台の運航・維持に年間約2億円の費用がかかり、負担する地方自治体の理解が得られず、導入も思うようには進んでいないのが実状だ。
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